この生地との出会いはテント屋さんとの打ち合わせで工場に行ったのが、きっかけでした。
たまたま工場の片隅に無雑作に置いてあったトラックの幌を製作した残りの生地(端切れ)の質感が気に入り、何か利用できないか?と思い、頂いて帰ったのです。
ある日、大きな図面を持って行くのに、大きな袋を作ろうと思った時に、この生地に目が行ったのです。しかし、もらった生地は(端切れ)だったので小さくて作れませんでした。幸いにしてもらっった生地は多かったので、ならばつなぎ合わせてみようか?と思い立ちました。どうせつなげるのなら、緑と青の2色あった生地を目立つように使ってみよう。そう思い、切り返しで配色をしてみた。
出来上がったのを見て「これしかない!」という感じでこの配色、このコントラストが気に入ったのです。 この配色 この生地のみ。
そんな理由で素材、色を限定して製作しております。
SHOP DESIGNの関係で日頃からつき合いのあったテント屋さんだがあまり工場へは行ったことがなかった。1999年倉敷のファッションショーの服の製作の為、工場で作業させてもらったのがきっかけ (テント生地の服)この時の出会い、コラボがなければこの鞄は出来ていない日の出テント(紀伊馬氏)には、現場のテント製作や鞄製作の時、細かいDETAILや長年の経験によるアドバイスなど色々な方向からサポート頂いています。 何か自分にはない、歴史を感じます。
始めは趣味とか、仕事の細かい打ち合わせなどそれぐらいのつき合いでしたが、この鞄を通じて仕事(テント工事)ではない色々な事を経験出来て喜んでいます。会社的には、昔ながらの会社なので小野さんとの出会いで新しいものが生まれれば楽しいと思います。